Mikio Nagasawa official web site FIELD REPORT
HOME
FIELD REPORT
EVENT & SCHOOL
TACKLE & GOODS
TYING
PHOTO LIBRARY
PROFILE
LINK ON
FIELD
北海道空知川 2

空知川1からの続き

熊撃退スプレーを確認し、ホイッスルをピーピー鳴らしながら川へと降りていった。天候は、 “曇り時々雨”若干のもやで視界も良好とは言えなかった。時刻は3時半を回っており“出没”の条件 は全て揃ったといってもおかしくはない。私は、そうとう怯えていたがそれを奥ちゃ んに察知されまいと必死だった。「ピーピーピーーー」「ピッピキピーーー」すぐ近くに いる奥ちゃんに100メートル先まで聞こえるような声で「もうちょっと行こう!」 であった。しかし、なかなか釣れない。25センチクラスがたまに顔を見せるがお目 当てのあいつはなかなか現れなかった。
やがて、上流に2メートルほどの落差のある落ち込みを持ち15メートルほどの長い浅瀬のポイントにたどり着いた。「魚が休むとした ら、こういう場所だよね!」と200メートルぐらい先まで聞こえるくらいの声で言 いながら水面を見ていると、逆光の中一瞬水面が盛り上がった気がした。すかさずソ ラックスダンを流すと、フライの手前で再び水面が盛上がった。「やっぱり、ライズ だ!」自分にしか聞こえないような小さな声で呟いた。私に釣らせようと必死だった 奥ちゃんもそれを見ていたらしく、水面を指差し両手で大きな丸を作った。逆光で確 認しづらかったが、奥ちゃんの態度からも大物であることは間違いないようだ。タイ ミングを確認し再びキャスト、ソタックスダンが水面から消え、それから私は天国へ と昇っていったわけである。“44センチ”ドライフライでのイワナの自己ベスト更新。再び 流れに帰っていくイワナに感謝した。そして、自分のことのように喜ぶ奥ちゃんにも 感謝した。さらにもう一匹40オーバーを釣り上げウキウキで札幌へと向かったのである。
「長沢さん、今日の場所はそうとうやばかったですよ!私一人では絶対行きませんよ、 来年はもっと早く来て下さいね。そしたらもっと下流でも釣れますから・・・」と羆談議をさんざん聞かされ、再び怯える長沢だった。

北海道の釣りを楽しむための強力な助っ人をここに紹介しておきます。
フィッシングガイド・奥田厳啓(おくだみちひろ) http://www5.ocn.ne.jp/~wildfish/index.html
e-mall: okuda-f@rapid.ocn.ne.jp пE011−593−1683

当サイト限定販売「長沢幹夫オリジナルロッド」
Copyright(C)2003 shimokitazawa loft. All rights reserved.
contact us 有限会社 下北沢ロフト E-mail:info@shimokitazawa-loft.com